展覧会

いのちを継ぐ―農業と詩歌

2026年03月10日〜2027年03月14日
会場
日本現代詩歌文学館
観覧料
無料
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
リンク
展示内容
・「農業」をテーマとした直筆作品 57点
・出品者による作品朗読音声
・物故作家作品の活字パネル
・インスタレーション「未知なることばを待つ畑(フィールド) 」

展示テーマ

 農業は英語でagriculture、文化はculture であり、いずれもラテン語のcolere〈耕す〉を語源とします。このことは、「食」を得るための労働とその方法・技術の進化にこそ、文化の根源があったことを示しています。それはまた、古来の信仰や風習、伝統文化の多くが稲作の周辺に由来する日本においても、強い説得力を持つでしょう。
 農業を中心としてムラが生まれ、国が誕生していく過程の、その源流に目を凝らすなら、信仰、思想、芸能・芸術、そして政治、経済、科学の芽生えをもそこに見出すことができます。文化の根幹には、やはり農業が存在していると言えるでしょう。
 人類が宇宙空間に進出し、あらゆる知識経験がAIに取って代わられようとしている現代においても、作物を植え、育て、収穫する、また家畜を繁殖させ、飼育し、その卵や乳や肉を利用するという、農業の基本的な構造は変わりません。それはおそらく未来においても同様です。たゆまぬ研究と努力により農業生産量は格段に増加し、食品ロスが問題になるまでに社会は豊かになりましたが、自然災害はけして克服されたわけではなく、国内では農業後継者の不足、米をはじめとする農産物の価格高騰、上昇しない食糧自給率など多くの問題があり、世界には食糧が行き届かない地域がいまなお多く存在しています。農業こそが文化の根幹であると考えるとすれば、それはまた広く文化の問題でもあるのでしょう。
 現代を生きる詩歌人によって、農業とその周辺は、そして農がもたらす恵みと私たちの生活は、どのように捉えられ、表されるでしょうか。私たちの文化の現在を深く見つめ、そして未来を展望する視点をも含めて、本展を開催いたします。

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