展覧会

かごしま近代文学館特別企画展 「漫画家生活30周年 こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり~かごしまスペシャルエディション~」

2026年10月03日〜2026年11月30日
会場
かごしま近代文学館
観覧料
一般900円(720円)、大学・高校生670円(530円)、小・中学生450円(360円)
※文学館常設展示もご覧になれます。( )内は20名以上の団体料金
休館日
火曜日、11月4日(水)※11月3日(火・祝)は開館します。
リンク

『夕凪の街 桜の国』(手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞)『この世界の片隅に』(文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)で知られる、こうの史代の全貌に迫る初の大規模原画展ついに開催!

こうの史代(1968-)は、漫画というフィールドで、実に多彩な表現活動をしてきました。

お花屋さんが舞台のコミカルなショートストーリー連載『街角花だより』(1995)でデビューし、インコとの日常を描く4コマ漫画『ぴっぴら帳(ノート)』(1997-2004)で人気を博します。ニワトリと少女のユニークな日々を綴った『こっこさん』(1999-2001)も忘れることはできません。“命あるものと共にある日常” を見つめた、これら初期作品の世界観があって、『夕凪の街 桜の国』(2003/2004)、『この世界の片隅に』(2006-2009)へつながっていくことになります。

もちろん、それは到達点ではありません。こうの史代はさらに先へ進みます。漫画という表現に、誰よりも強い好奇心を持っているからです。

非凡なアイデア満載の『平凡倶楽部』(2006-2010)で読者を驚かせたかと思えば、『ぼおるぺん古事記』(2011-2012)ではボールペンだけで「古事記」を忠実に漫画化しました。東日本大震災の翌年から連載を開始した『日の鳥』(2012- )は、妻を探す雄鶏の目を借りて、移りゆく時の流れをスケッチしています。

漫符を素材にした画期的な漫画図鑑『ギガタウン 漫符図譜』(2015-2017)、「百人一首」と遊んだ華麗なカラー1コマ漫画『百一 hyakuichi』(2018-2020)、「般若心経」をコロナ禍と重ね、2色の線が絡み合う長編『空色心経』(2023-2025)など、新しい漫画の可能性へ向けて、挑戦は続きます。

こうの史代の特徴として、アシスタントを使っていないことが挙げられます。そのため、どの線にも彼女の気持ちがこもっています。たった一人で描いた「一枚の絵」として原画を見ることで、これまで気づかなかった線の魅力、色の力を感じていただけることでしょう。

本展は、“かごしまスペシャルエディション”と名付けています。10代の頃の作品から連載中の最新作『イメル・フウリ』まで、こうの史代の全貌がわかる厳選した390枚以上の漫画原画のほか、新聞連載『荒神』(原作・宮部みゆき)の挿絵を過去最長の点数で展示いたします。また、発表時各方面で話題になった掌編「描く人へ」(2025)の鉛筆で描いた原稿パートなども、今回初めて展示いたします。もちろん、デビュー以前の貴重な資料の数々、膨大な挿絵、イラスト原画、絵本原画、ブログ「こうのの日々」に登場するスケッチブック、執筆風景を記録した映像などもご覧いただけます。こうの史代の過去、そして現在進行形の「今」がわかる展覧会になっています(未来も感じ取れるかも)。楽しみに待っていてくださいね。

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