展覧会

企画展「清岡卓行展――大連、パリ『円き広場』」

2025年05月24日〜2025年07月27日
会場
県立神奈川近代文学館
観覧料
一般500円、65歳以上・20歳未満・学生250円、高校生100円、中学生以下無料
休館日
月曜(7/21は開館)

展示内容

日本の租借地だった中国・大連で生まれ育った詩人、作家の清岡卓行(きよおか・たかゆき 1922-2006)。1959年に詩集『氷つた焰』でデビューし、10年後に取り組んだ小説「アカシヤの大連」で芥川賞を受賞、以降は評論や随筆と併せて多彩な作品を生み出します。
その創作の大きな源となったのが、失われたふるさと、大連への思いです。東大在学時の帰省中に迎えた敗戦と3年間の残留、引き揚げ、そして無一文からの生活再建……清岡はしだいに「大連と自分は結びついているという運命感」を深く意識するようになります。一方、64歳で初めて果たしたパリ訪問をきっかけに、両大戦間のこの街に花開いた芸術家たちの姿を描いた大作『マロニエの花が言った』(1999年)を上梓します。
本展では夫人の岩阪恵子氏(作家)から受贈した原稿をはじめとする資料を中心に、清岡がこよなく愛した二つの都市――「宿命の土地」大連と憧れの地パリとのかかわりを通して、その生涯と作品をたどります。

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