展覧会

特別展「没後70年 坂口安吾展 あちらこちら命がけ」

2025年10月04日〜2025年11月30日
会場
県立神奈川近代文学館
観覧料
一般800円 65歳以上・20歳未満・学生400円 高校生100円 中学生以下無料
休館日
月曜(10/13、11/3、24は開館)
編集委員
荻野アンナ

展示内容

坂口安吾(さかぐち・あんご 1906-1955)は、1931年、25歳のときに小説「風博士」などで注目されたのち、恋愛や文学に悩み長い放浪時代を送ります。神奈川県・小田原滞在中の1940年に、歴史小説「イノチガケ」を執筆したことをひとつの転機として、既成のモラルや価値観を突きぬけたところに人間の「ギリギリ」の本質、真に必要な美を見きわめるという独創的な発想をつかみました。敗戦後は、ただちにエッセイ「堕落論」、小説「白痴」を発表、混迷の時代のカリスマ的存在となり、小説「桜の森の満開の下」など数々の作品で文壇に異彩を放ちます。破滅型の豪放な生きざまで知られる無頼派作家として、戦後10年を「命がけ」で駆けぬけ、48歳で急逝しました。「生きよ堕ちよ」と説く、その自由で巨大な精神は、いまなお人びとの心を捉え続けています。
坂口安吾没後70年にあたり開催する本展は、関係各位のご協力を仰ぎながら、その生涯と作品の魅力を広く伝える展覧会を目指します。

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